発射部の改造
2015/12/23
払い出し部の方は、なんとか目処がついたので、それを置く台と発射部の検討を始めました。まずはVU-40塩ビパイプを切断、加工します。今回はワンモーターとしました。ツーモーターで試行錯誤していましたが、ボールの軌道が上に行ったり、下に行ったり、横にそれたりで微妙に安定しません。上下のゴムタイヤの位置、タイヤの種類、ちょっとした何かが影響しているのかな?
塩ビパイプの反対側は輪ゴムを取り付ける溝を作ります。押出方式はボールを前に押し出して発射部に送りますが、送るスピード、ボールとボールの微妙な間隔で不規則にボールが発射されます。輪ゴムは、それを防止するためボールをせき止める役割をします。当初、先駆者の方のホームページを参考にさせてもらい、ほとんどの方がこの輪ゴム(または、それに準ずる方法)でボールをせき止める方法で製作されていますが、やがて輪ゴムが切れるだろうと思い別の方法を考えていました。例えばローラータイプの微小マイクロスイッチでせき止める方法などです。しかし、これ以上のアイディアが出なく、やはり一番簡単でコストがかからないこの方式を採用しました。
モーターを取り付ける板の横幅は、VU-40塩ビパイプに取り付けるサドルバンドの幅、約20mmとちょうど一緒になるようにMDF板を切断、穴空けをしました。
この大きな穴にM6六角ボルトを取り付けます。小さな穴はM3スペーサにて取り付けます。
塩ビパイプにサドルバンドを取り付けます。この間に1mmのゴムシートを入れて隙間を埋めます。
モーターを取り付ける板を取り付けます。
マブチモーターRE-280RAにモーターベースユニットを取付、それをL金具に取り付けます。
正面から見たところ、蝶ナットを使ってモーターの位置を変えることで、ボールとタイヤの接触面積を変えられるようにしました。
ちなみに、ツーモーター仕様は、こんな感じで作りました。
上から見たところ
後ろから見たところ、これも蝶ナットを使ってモーターの位置を変えられるようにしました。
払い出し部の本体の台は、上下約15°、傾くように溝を作りM6蝶ナットで固定するようにしました。左右の板は同時に動かせるように左と右の間に固定する方法を検討中です。
横から見るとこんな感じ
こんな感じで上下を調整します。
正面から見るとこんな感じ
発射部を取り付けて完成です。ワンモーター仕様では、やはり上回転、下回転、横回転と回転方向を変えて練習したいので、発射部を取り外せる方法を考えていました。ツーモーターではボールのスピードも速くなり、上と下のモーターをコントロールすることで、回転のバリエーションが望めそうです。私の場合、上回転は普通にスマッシュ、ドライブで返球する練習は出来ているようですが、やはり下回転のツッツキ、払い(フリック)、ループドライブが苦手です。カットマンのように相手が下回転(横回転も入っている!)で打ってきたその瞬間、もう、どうしてよいやらと焦ってしまいます。
ボール排出の様子です(音声が必要であればオンにしてください)。
う~ん、頭の中のモヤモヤが目で見える形でアウトプットされましたが何か物足りないなぁ~、ワンモーターでも微妙に軌道が安定しません。微妙なんですよ。おそらく、塩ビパイプの内径44mmとボールの直径40mm、その差の4mmでボールが微妙な位置にいるのかな?発射モーターのタイヤにはタミヤ製ミニ四駆のゴムタイヤを取り付けていますが、スポンジタイプもあるようで一度、それに交換してみます。
発射部のタイヤをタミヤ製「大径ローハイトタイヤ&ホイールセット」から「小径メッキスポークホイールセット、レストンスポンジタイヤ付」に変更してみました。写真は「小径メッキスポークホイールセット」です。
正面から撮影してわかりにくいですが、一番左と一番右はタイヤ幅が約9mm、中央の2個はタイヤ幅が約15mmです。ここでは15mmのものを使います。
左は「小径メッキスポークホイールセット、レストンスポンジタイヤ付」、直径は約26mmです。右は「大径ローハイトタイヤ&ホイールセット」、直径は約31mmです。
「大径ローハイトタイヤ&ホイールセット」の発射部
「小径メッキスポークホイールセット、レストンスポンジタイヤ付」の発射部、大径ローハイトタイヤより小径なので、モーターの位置は蝶ナットを調整して少し下げました。
大径ローハイトタイヤの方は硬度は高く、スポンジタイヤの方は低いです。スポンジタイヤの方がボールの軌道は安定するように思いました。
市販の卓球マシンを見ていると、専用のモーター、専用のゴムタイヤ(ゴムローラー)を使ってボールとの接触面積を多くし、隙間がないように感じます。次は電気部分で、先日購入した、Arduino nanoを使ってDCモーターをPWM制御してスピードコントロールを考えます。
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