ヤサカ卓球マシンリモコン修理
2022/1/12
いつも練習でお世話になっている卓球場のコーチから、ヤサカ卓球マシン Y-M-40 リモコンの入/切の電源スイッチ(赤のボタン)を強く押さないと、電源が入らないことがあるので見てもらえないかと頼まれました。ちなみにヤサカは卓球マシンという名称ではなく、卓球ロボットと呼んでいます。
スイッチ側ケースと裏側ケースは、3点のネジで取り付けられていますので、ネジを外します。電池バネに気をつけて、ケースを外します。
プリント基板はスイッチ側ケースに、4点のネジで取り付けられていますので、ネジを外します。
スイッチ裏側の黒い導電性ゴムが見え、プリント基板の電源スイッチ部分のパターンが見え、黒く汚れていることがわかります。
このタイプのリモコンには、スイッチ部分に導電性のゴムが使われています。導電性とは電気を通す導体のことを言います(正確にはゴムの抵抗値はほぼゼロで、電流を流せるものです)。
その導電性ゴムと、プリント基板のスイッチパターンの接触部分に、導電性ゴムの汚れが付着して動作不良になるケースが多いです。
このパターン形状は、髪の毛をすいたり整えたりするときに使う 「櫛(くし)」のような構造になっており、櫛歯状(くしばじょう)パターンと言います。
スイッチを押すことで導電性ゴムは、櫛歯状パターンと接触し、電流が流れて動作します。
電源スイッチのパターンを拡大、汚れが付着しています。
汚れを綿棒等で拭き取りました(フラックスクリーナーがあればベストです)。
電源スイッチ以外のパターンも掃除して、綺麗になりました。
プリント基板をケースに戻して動作確認、電源スイッチを軽く押しても電源スイッチは動作しました。
ヤサカのホームページに [ 卓球ロボット Y-M-40+ ] が紹介されています。また、YouTube のヤサカチャンネルには、この卓球マシンを使った練習方法が紹介されています。
卓球マシンから送られてくるボールは安定しているので、自分のフォームを確認したり、課題練習には持って来いですね。