4号機の製作
2020/3/8
3号機は、2016年8月頃に製作し約2年ほど使っていましたが、仕事が忙しくなり、あまり卓球の練習ができなくなりました。ちょうどそのころ、卓球仲間の知人が別の卓球サークルに参加していましたので3号機を譲りました。
その後、時々、卓球の試合に出ていますが、そのほとんどがサーブ、レシーブで終わってしまい、改めてレシーブの重要性を実感しました。
相手が右利きの場合、フォア前ショートサーブを出して、返球されたボールを相手側のバックロングで返球する定番の3球目攻撃ですが、初心者の方は、ショートサーブがロングになる傾向があります。
しかし、中級者の方になると確実にショートサーブを出してきます。それも順横下回転、順横回転、順横上回転を混ぜてです(逆回転をかける方もいます)。
落ち着いてラケット面を作り、レシーブすればいいのですが、つい焦ってしまい振ってしまいます。卓球ボール回転イメージ治具の製作の記事にも書いていますが、多球練習で、ショートサーブをフリック、チキータ(もどき?)の練習をしますが、上手くボールが擦れず、ネットに引っかけたりします。
やはり、自分専用の卓球マシンがいるなぁ~と実感し、Arduinoマイコンなど部材が余っていましたので、懲りずに4号機の製作にとりかかりました。
自分で書いた自作卓球マシンの製作図面を見ながら当時を思い出して製作をしましたが、今回、説明が不足している部分を補いたいと思い、4号機の記事をアップすることにしました。
押し出し方式の製作記事の補足説明
ボールを入れる払出し部の部分です。MDF材で箱を作るとき、角の部分に支柱としてアガチス10x10の角材を木工用ボンドで接着します。
このようにして...
箱を作ります。
この箱は、下板に取り付けますので、下板側の部分の方に穴付きの三角板を接着します。この穴は下板とM3ネジで取り付けます。M3ネジを使わず、そのまま下板に木工用ボンドで接着しても構いません。M3ネジにした理由は壊れたときに、この箱を取り出したいと思ったからです。
上から見たところです。
下板と取り付けたところです。上の部分にも穴なしの三角板、仕切板を接着していきます。取手も取り付けます。
ひっくり返して裏側を見たところです。
タミヤ製4速ウォームギヤボックスは、ギヤ取付板に取り付け、ギヤ取付板は下板に接着します。3号機では厚さ3mmのゴムシートを入れて振動を抑えましたが、手元になくそのまま取り付けました。
ここは力が加わるので、しっかりと接着し、上に重しを載せて一晩おきます。
架台部の補足説明
2号機、3号機の製作では、架台部の説明が少なかったので補足します。
可動側板(写真上)と架台側板(写真下)を製作します。
可動側板のM6の穴にM6x25のボルトを取り付けます。
このようにして、可動側板と架台側板を取り付けます。可動側板にミニアングル(八幡ねじMA-06)を取り付けています。
反対側は、角度を調整するので蝶ナットで取り付けます。
ナット埋込板に、金属スペーサー(廣杉計器ASB-308E)を埋め込みます。
架台部の下板に電池ボックス、基板を取り付ける金属スペーサー(廣杉計器BSB-306-6E)を取り付けます。位置合わせにモバイルバッテリーを置いて左側板、仕切板、右側板を接着します。左側板には配線を通す穴が開いていますので、左右を間違えないようにします。左右にナット埋込板を貼り付けます。写真ではモバイルバッテリーの奥の方にあるMDF材は、モバイルバッテリーの位置をあわせるために使っているので製作に関係はありません。
100円ショップで購入したUSBケーブルを、モバイルバッテリーの5V出力に接続しますが、高さを調整するために、厚さ1mmのプラ板、厚さ6mmのMDF材を重ねて、5分間ボンドで接着します。モバイルバッテリーを充電する、microUSBの高さも厚さ3mmのMDF材を重ねて、これも5分間ボンドで接着します。
モバイルバッテリーを充電するUSBケーブルは、写真の位置で5分間ボンドで接着し動かないようにクランプで固定します。
このUSBケーブルから5Vの配線を取り出すのですが、本来なら取り付ける前に線の加工をしておきますが忘れてしまいました。カッターで中の線が切れないように気を付けて被覆を剥がしていきます。なお、赤がプラス(+)、黒がマイナス(-)です。
前面板に電源スイッチを取り付け配線します。
全体です。
前面板の穴にLED、受信センサーの位置があうように高さを調整して、基板にLED、受信センサーを取り付けます。極性があるので間違わないようにします。
前面板を接着します。モーターに行く配線を4本(黄線)出して、先端はコネクタ(Linkman ZL2502-2PS)を取り付けました。これは故障したときに分離できるようにしておきたかったためです。
左右を間違えないように、ミニアングル(八幡ネジMA-06)で架台側板を取り付けます。
ふたを製作します。
このように後ろから入れて、ユリヤネジでふたを取り付けます。
架台部分の全体です。
払出し部を架台部に取り付けます。また、発射部を取り付けます。発射部は回転方向を変えるので、モーターの配線は長めにしておきます。
テープで銘板を作成し、前面板に貼り付けます。
リモコンにも機能を説明をする銘板を貼り付けます。
後ろの方は、みのや電子工作所のURLネームプレートを貼っておきました。
いつも練習でお世話になっている卓球場に持っていきました。
こんな感じで卓球台に置きます。
相手は右利き、順横下回転ショートサーブを想定して、ボールを出してみます(音声が必要であればオンにしてください)。
このように、ネットスレスレでサーブが来るように、自分のコートでツーバウンドする発射角度、スピードを調整します。これでフリック、チキータの練習ができるようになりました。
市販の卓球マシンでは、よほど高級な卓球マシンでないと、このようなボールは出せないと思います。
しかし、同じ回転方向、回転数のボールが連続で来るので、すぐに慣れてしまいます。本来ならランダムで回転方向、回転数が変更できるような卓球マシンがあれば、ボールを見極めて、瞬時にラケット角度を調整する練習ができます。この間隔がわかれば練習の精度は上がり、落ち着いて試合に活かせそうです。
実際の試合では、回転をかけているつもりが、かかっていなかったり、スピードが安定しないことがほとんどで、ボールが来る方向、スピード、回転数を瞬時に判断し、これに対応できればいいのですが...私の永遠のテーマですね。
まずは、この卓球マシンでラケットの返球角度を習得することでしょうか。
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