プリント基板設計製作技術セミナーに参加しました。
2016/10/21 2016/12/11
総合型電子CAD CSiEDAを使った電子回路設計、プリント基板設計のセミナーに参加してきました。
最終的に、プリント基板CADからガーバーデータを出力し、それを基板加工機に読み込ませ、プリント基板(片面)を製作、部品実装、動作確認まで行います。
使用したパソコンは、Windows7、Intel Core i7、3.5GHz、メモリ16GBで快適でした。左のモニターは自分が作業をするモニターです。右のモニターは、教壇で説明している講師の方のパソコン画面が、このモニターに映し出され、講師の方が作業をしている状況がわかります。モニターは24インチほどの大きさで、見やすかったです。
3分タイマー回路という電子回路が事前に用意され、その電子回路CADからネットリストを出力して、プリント基板CADに読み込みます。右のモニターは、講師の方が部品のフットプリントを作成している様子です。
プリント基板は、片面基板(紙フェノール基板)を使います。基板外形図から作成し、四隅に直径3mmのネジを取り付ける穴を指定します。IC、抵抗を置いていき、極力、部品面に通るジャンパーを少なくするために、ああだこうだと考えながら、パターンを引いていきます。プリント基板の設計が終わったら、ガーバーデータを出力して終わります。
いよいよ、プリント基板加工機でプリント基板の製作に取りかかります。プリント基板加工機を動かす制御ソフトにガーバーデータを読み込ませ、プリント基板加工機に片面基板の紙フェノール基板をセットします。最初に部品を挿入するドリル穴を開けていきます。
この加工機では、10種類のドリルに対応しています。前方にあるドリル刃を選んで取っていきます。
一通り、穴を開けたら、次にパターンがないところを削っていきます。
こんな感じで出来上がりました。(ちょっと跡形が付いたプリント基板を使いました)時間は、約20分程度でしょうか。
次に、プリント基板に部品を実装していきます。トレーに部品が用意されています。
プリント基板に部品を実装しました。はんだは鉛フリーはんだです。006Pの9V電池を3端子レギュレータで5Vに降圧させて、ICの電源としています。NE555というタイマーICを使って0.1秒パルスを作り、それを74HC4040というカウンターでクロックを分周して1分、2分、3分経過のLEDを点灯させ、3分になったらブザーが鳴動します。
右上にあるLEDは、1秒毎に点滅します。右下にある3つのLEDは左から、1分、2分、3分経過のLEDです。
このプリント基板加工機では、最小パターン幅は0.5mm程度とおっしゃっていましたが、やはりすぐに基板ができるので便利ですね。昔はピン間2本、3本とか製作できるパターン精度を言っていましたが、今は表面実装が増え、ピッチ間隔が狭くなってきたので、どちらかというとパターン幅の指定が多くなったと聞きました。
何か、作りたくなってきたなぁ~