電子工作のはじめ方
2018/3/6 2021/6/29
電子工作と聞いて、どのようなイメージがあるでしょうか。ここでは、電子工作を始めるための基礎知識を紹介します。
私は、電子部品を使って何かを実現するものづくりと考えています。
では、電子部品とはなんでしょうか。何かを実現するとはどのようなことをいうのでしょうか。これ、結構、奥が深いんですよね。
例えば、このようなことではないでしょうか。
- ライトを点灯、点滅、調光したり暗くなったら自動的に点灯させたい。
- カップラーメンの3分間タイマーを作りたい。
- 小さなモーターを使って何か動くものを作りたい。などなど...
このように、電子部品を使って、ものづくりすることを電子工作とよんでいます。大まかな流れとしては、このような感じになると思います。
1.何を作りたいかを考える
漠然と何を作りたいかを考えます。
これ面白そうだな、これがあれば便利だなと色々と考えるときですね。いわゆる、拡散的思考をしながら頭の中にあるイメージをふくらませます。電子工作関係の本を読んだり、ネットで探したり、外を眺めてボォ~と考えたり、世の中のトレンドを見たり感じたりして想像していきます。
2.頭の中のイメージをアウトプットする
頭の中にあるモヤモヤとしたイメージを目で見えるようにします。
漠然とした拡散的思考から、自分の考えをまとめていく収束的思考ですね。手を動かして紙に書き出しては消しての繰り返しで、イメージをまとめていきます。
この作業が一番、面白いのではないでしょうか。
3.製作できる図面に落とし込む
ここから、具体的に製作できる図面に落とし込みます。
この作業は、ほとんどがパソコンの回路図作成ソフトを使うことになると思いますが、手書きのメモでも構いません。
回路を設計し、電子部品に何を使うのか、基板の大きさはどうするのか、ケースに入れるときはケースの加工図面を考えます。
4.製作する
頭の中にあるイメージがまとまり、製作できる図面に落とし込みました。
電子部品を購入して、製作に必要な工具を準備します。ブレッドボードを使うのか、ユニバーサル基板で配線するのか、プリント基板を製作するのかでしょうか。
図面を見て動作したときのイメージを描きながら製作します。ブレッドボードで回路を検証し問題なければ、ユニバーサル基板に配線するか、プリント基板を製作するパターンが多いです。
5.動作を確認する
電源を接続して動作を確認します。
目視で確認したり、オシロスコープがあればそれを使います。設計した回路と考えていた動作が違う場合は「3.製作できる図面に落とし込む」に戻って回路を見直します。
6.まとめ
多少の費用はかかりますが、趣味の電子工作を続けていけば、頭の体操となり、スキルアップにつながります。
- 手先が器用になる。
- 論理的思考力が身につき、集中力を養う。
- 拡散的思考、収束的思考が身につく。
- 電気・電子関係の知識が豊富になる。
- Lチカ(LEDが点滅)したときは感動する!(しなかったときは落ち込む)
楽しみながら、趣味の電子工作をはじめましょう!